草木染めの手順(まとめ)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

P9300087

草木染めの基本的な手順をまとめました。

草木染めの手順の基本

手順1:精錬

つまりは布を綺麗に洗ってください。汚れやゴミはムラの原因になります。

手順2:下処理

植物性繊維(綿・麻)は染まりにくいので、たんぱく質に漬け込む作業が必要です。動物性繊維(絹・毛)は下処理をする必要はありません。

草木染めの「布の種類、布の下処理(たんぱく質処理、やり方、精錬)」で詳しく説明しています。

手順3:お湯に布を浸し、絞る

手順4:染液に浸ける

染液は温度が高いほうがよく染まります。60度~80度程度。15分~20分ほど混ぜながら染めます。

手順5:水洗い

軽く洗って絞ります。

手順6:媒染液に浸ける

媒染液に入れて15~20分、混ぜながら行います。

手順7:水洗い

軽く洗ってしぼります。

手順8:染液に浸ける

再び染液に入れます。15分~20分です。

手順9:水洗いして脱水→乾燥

色が出なくなるまでよく洗います。脱水して干します。

色が薄い場合は手順8のあと、手順5→6→7→8の工程を繰り返し行います。

ポイント

ほとんどのものは後媒染(染液につけてから→媒染液)ですが、ウール素材の場合は先媒染します。媒染液に先に浸して、水洗い後、染液に浸けます。

しかし、中にはウールでも染液によっては後媒染にするものもあるので、確認しましょう。

藍は媒染が必要ありません。また、玉ねぎ染めは綿にもよく染まります。

手順8の工程を行わない場合や、5の水洗いを行わない、水ではなくぬるま湯を使ったり、よく洗うとか軽く洗うとかさまざまです。染液も温めて使ったり、染液も90度以上で30分以上染めると書かれてるサイトもあります。

つまりはさまざまなんだと解釈しています。季節や染料、媒染液、布によってよく染料が出たり、出なかったり。好みの色になるまで、繰り返し染めの作業を行い、色を重ねて作るものだと考えています。

広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 矢部満良 より:

    レザークラフトでコーヒーを使って染色したいのですが、方法を教えてください。また色止めの方法もあわせてお願いします。

  2. mai より:

    コメントが遅くなり申し訳ありません。
    コーヒーの染めはやったことがありません。レザーも染められるのですか?
    どんな色になるのでしょうね。
    うまく染められるといいですね。

  3. 板野 武一 より:

    藍染乾燥葉の染にロウケツで白抜きしたノレンの制作です。
    最終的にロウを除去する方法を教えて下さい。

    アイロンですか?。100度程度のお湯で流しますか?。
    藍に3回(各回5分漬け込み、5分空気晒し。最後は流水で洗い)した物を乾燥させて、下にバスタオルを敷き、アイロンで加熱してロウを除去しましたが、アイロンで加熱された藍が少し変色しました。まだ少しロウが残った感じです。

    最適なロウの除去の方法を教示ください。 以上

  4. 緋守屋 より:

    最後のポイントの文章が素敵で、とても参考になりました。

    …つまりはさまざまなんだと解釈しています…好みの色になるまで、繰り返し染めの作業を行い、色を重ねて作るものだと考えています。

    私は、草木染を勉強中で染色工程の時間や量などをネットで調べていましたが、どの情報も確固とした根拠など説明がなく、どれが正しい方法なのか迷っていました。そんな中、mai様のページを拝見し、丁寧な説明で胸につかえていたものがなくなりました。

    ありがとうございました!

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。