「ろうけつ染め」ポイントをまとめ
ろうけつ染めの手順は、「布に溶かした蝋で絵を描き、染色して、蝋を落とす。」ただそれだけなのですが、実際にやってみると難しい点やポイントが数々あると感じたので、まとめてみます。
[ろうけつするための道具]
蝋、蝋を溶かす缶、コンロ、筆、チャコペーパー(布に図案を写すのに使います。水で消えます。)
[染色に使うもの]
布、鍋、媒染液、バケツ等
手順1:まずは下処理をした布に図を写します。水で消えるタイプのチャコペーパーを使いました。
布と図案の間にチャコペーパーを挟み、上からボールペンなどでなぞります。
すると線が布に移るというものです。
手順2:下絵がかけたら蝋を乗せていきます。
要らない缶の中にロウソクを折って、溶かします。
[注意点]
私はコンロでやってしまいましたが、実はとても危険です。発火する恐れがあるので注意してください。本来は電熱線や湯せんで行います。
[ポイント]
蝋の温度調整が難しいです。冷めると固まってきてしまうし、温度が高すぎると筆が燃えます。また、普通のロウソクでは蝋を布に塗ると滲んでしまい、うまく塗ることができません。筆の太さ、図案の複雑さも関係すると思います。
ろうけつ染め用の蝋が市販されているので、それを今度は使ってみようと思います。
手順3:染色を行います。
[注意点]
あまり高い温度の染色液に浸けると蝋が溶け出してしまいます。30度~40度までにします。
しかし、色があまり付かないです。つまりは、煮出さずに染められるものがろうけつ染めに向いていると考えられます。藍染めなど。
あまり動かし続けると蝋が次第に剥がれてしまうので、染色を重ねることが難しく、色が出ませんでした。次回の課題になりました。
染色→水洗い→媒染液→水洗い
手順4:蝋を落とします。
好みの色になったら、最後に蝋を落とします。お湯を沸かしてさっと布を浸せば簡単に蝋を落とすことが出来ました。
淡い色でしたが、なんとか作品が出来ました。
ビワ染め(媒染液:みょうばん)
コメント
素敵!
木綿のエコバックをケナフの花染めでろうけつにしたいのですが、各色染めするには、アルミ媒染以外何が良いでしょうか?