藍の生葉染めで唐松絞り~唐松模様~
有松・鳴海絞りの伝統柄の一つ、唐松模様の唐松絞りに挑戦しました。
唐松模様というと丸い形を指しますが、角型、菱型などでも作られます。
左右対称の柄を真半分に折って、外側から順に何本も平縫いをして絞ります。
唐松絞りの絞り方
①好みの大きさ、好みの位置に柄を写します。そして、柄の真ん中で布を半分に折ります。
②連続した模様の場合は1段ごとに、一番外の半円を平縫いで続けて縫います。
針目は普通の木綿生地ならば5mmくらいにします。
③次に一つ内側の半円を同じように縫います。
絞るのは3段ほど縫えてから一度に引き締めます。
④引き締めたらヒダを整えてから玉どめをします。
柄を写すときに、なぜ一番外側の線だけ円で、内側は半分しか描かれていないのだろう??と不思議に思っていました。
しかし、縫ってみるとその理由がはっきりわかりました。
半分に布を折る時に綺麗に半分に折れるからです。綺麗な円にするにはとても重要なポイントなのです。
内側はもう一番外側が押さえられているので、布がずれることがないため必要ないのですね~
唐松絞りの染め方
藍の生葉染めで行っています。
①布を水に浸し、湿らせて置きます。中までしっかり水分をしみ込ませてください。
②染液に浸し、ヒダの中までしっかりと染まるように広げるようにしながら、揉んでしっかり染めます。
③途中で何度か染液から取り出し、水の中で揉み、発色の具合を確認します。足りなければ再び染液の中へ入れて、繰り返し行います。
④しっかり染まったら、水の中で発色させます。
⑤色が落ち着いたら糸をほどいて、再び水洗いします。
⑥脱水機にかけて、日陰に干します。
いつものことですが、染め上がりのときはとても緊張します。
しかし、これだけ綺麗に柄が出れば大満足。
今度は大小バリエーションを変えたりして、また挑戦してみたいと思いました。
菱形なんかも面白そうです。