毛糸を草木染め

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今までは綿や麻の布を染めてきましたが、今回は毛糸の草木染めに初挑戦してみました。
毛糸はウールローピングという太いウール100%の毛糸を用意しました。

毛糸を染める時のポイントがいくつかあります。
毛糸は極端な温度変化に弱いので、煮詰めた糸を冷たい水で洗おうものならば糸が縮まってしまいます。そのために煮た糸は少し触れるようになるまで、【自然冷却する】、【洗うときはお湯を使う】など注意が必要です。
また、綿のときは媒染液の温度は水温で行っていましたが、毛糸の場合は60度以上の高温で行います。というのも、毛糸は60度以上で吸収する繊維だからです。

毛糸の草木染め
<注意点>
・媒染は60度以上で行う。
・洗うときはお湯で流す。
・最後に柔軟剤を入れたお湯で洗うと、毛糸が柔らかくなります。

そこで今回はまだ余っている茜を使って、毛糸を染めてみました。
毛糸はイスの背もたれにグルグルと巻きつけて、適当な間隔を置いてビニール紐を巻きます。(巻いた部分を防染して白く残す。)

P1220044

お湯に毛糸を浸してから、煮出した茜の鍋の中へ。
するとあっという間に濃い茜色に染まりました。早いっ!!
綿などの布のように長く煮詰める必要も無さそうなので、10分くらいで火を止めて、自然冷却。
その間にみょうばんを溶かした媒染液を火にかけて置きます。
糸が触れるようになったら、取り出してお湯で洗う。そして、お湯のみょうばん媒染液の中へ。
熱々の糸を自然冷却して、お湯洗い。最後に柔軟剤を入れたお湯で仕上げ。
脱水は1分くらいで軽く行います。
ビニール紐をほどいてみるとこんなにくっきり二色染めに成功です。

P1230062

干すときは日陰の風通しのいいところで、下に重しをぶら下げて、毛糸を伸ばして干すと多少縮んでしまった糸が元に戻るとか。。

さっそくゆび編みで毛糸の帽子にしてみました♪なんて暖かそうな優しい色なんでしょう。

P1230065

他にもせっかく煮出した茜があるので、ガーゼを二色染めにしてみました。
半分だけみょうばん媒染で染めたものと、半分をみょうばん、半分を鉄媒染にしたものです。

P1230069

今度は茜でこんなイメージの暖簾を作りたいと考えています。

毛糸だけ染めるのであれば、染料は少なめでいいと思います。
本当はもう少し薄い茜色にしたかった。。。
毛糸(ウール)は綿などの布よりもはるかに染まりやすいですね。

広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。